Macintosh LC 475

Macintosh LC 475@33MHz
Macintosh LC 475
↑Narrow SCSIが入手しにくくなったので、変換アダプタを使ってSCAのドライブを使っています。
黒いのは中間ターミネータです。これや電源ケーブル置くためにFDDを追い出しました。
基盤のHD電源から延びている黄色と黒の線はATX12Vの延長コードです。
スペックの変遷
入手時 最前線現役時代(〜2000) 現在(2003〜)
CPU/Clock MC68LC040/25MHz MC68040/25MHz MC68040/33MHz
メモリ/HDD 12MB/Quauntum 160MB 36MB/Quauntum 720MB 36MB/Quauntum 720MB1.2GB
→HP(IBM)SCA 9.1GB
VRAM 256KB×2=512KB 512×2=1024KB
モニタ なし Apple RGB 13型 Color 自作2号機と共有(普段は無し)
システム Korean-Hanguru Talk7.1 漢字Talk7.5.3 System7.5+NetBSD 1.62.0.22.1 → 3.0

    ●紹介&概要

    Macintosh LC IIの拡張性の無さ、速度の遅さに飽き飽きしていた頃Macintosh LC IIの後継として1999年04月07日に(中古で)入手し最前線に導入されたマシンです。入手当時、CPU以外のスペックはたかだか知れたものでしたがそれまで16色しか表示出来ないLC IIを使っていたので256色表示出来るこのマシンが織り成す256色のMacの世界に酔いしれてました。
     G4が来てから約3年程隠居生活をしていましたが現在はメールサーバとしてバリバリ働きながら余生を過ごしています。

    ●ハードウエア

    CPUはFPUを使うソフトを使いたいが為に換装し(結局使わなかったのですが)、LC475やPF575のクロックアップで有名ながべじんさんのサイトを参考にクロックアップをして33MHzで稼動させています。
    本当はサーバはクロックアップすべきではないのですが、あまりにもコンパイルが遅いので仕方ありません。

    メモリは12MBだとRAM Doublerを搭載してもNetscape Communicatorの起動が1分掛かったりと、呆れるぐらい遅かったので、当時まだそれ程安くなかった72pin SIMMの32MBのメモリをソフマップで新品で購入し、現在に至っています(今ではジャンクで1k円/枚なのが悲しいですが)。

    HDDは今亡きPineAppleで700MBを4000円で購入しました。今のディスクから見れば、速度は五十歩百歩ですが、それでも増設した当時は、その速度と容量に酔っていました。しかし、さすがはQuantumで使って一月後におかしくなりはじめました。現在でもそれをだましだまし使っていますが、さすがにそろそろ限界なのか、稼働中にたまに落ちます。そろそろ変えないとやばいのでしょうかねぇ2005/04に6年ぶりにドライブを換装したのでまだまだ頑張れそうです→これも死にました。最近(2006/03)の大容量のNarrow SCSIのHDDは、UltraATA160GBのHDDよりも高価なので、捨て値で売られているSCAのドライブに変換コネクタを噛ませて使っています。これなら安く済みますしね。満身創痍感全開ですが、まだまだ頑張れそうです。

    あとサーバなので、PDSに10BaseTのEthernetアダプタカードを差し込んでいます。サードパーティー製ですがMac/BSD共に標準のドライバで認識しています。本体が本体なのでやっぱり低速です。

    ●現役で24時間バリバリ戦う68Kサーバ〜24時間働けますか?〜

     G4やPerforma 588に現役の座を譲った後、約3年程隠居していましたが、メールサーバとして使っていたPower Book 520cが、2003年04月07日に引退すると再び現役に返り咲き、2代目のメールサーバとして現在も最前線の現役マシンとしてバリバリ稼動しています。
     しかしディスクがボロボロだったり、速度も今のネットワーク環境についていくのに一苦労なのが現状です。今は一応現役として動いていますが新しいメールサーバが入ったら再び倉に戻すのかと思うと寂しいものです。
     などと以前は思っていたのですが、メールサーバ引退後はMXサーバにする予定なのでマシンが全体的に不足気味なので、何があろうと使えなくなるまで使うつもりなので、どこが物理的に壊れない限りまだまだ安息の日々は来そうにないマシンです。

    と思っていましたが、老朽化、信頼性の低下のため2006年10月に引退しました。

    ●遅すぎ

    しかしそれにしてもコンパイルが超遅いと言うことにはいささか閉口します。「Hello, world」のコンパイルすら3秒もかかります。Postfixとかの巨大なプログラムになると1時間は平気でかかるわけでして・・・。昔の人はこれでやっていたそうですが、私のような新し目の世代の人間にはかなり厳しい環境です。これから68kでBSDやろうとしている方々はコンパイルの遅さには覚悟しておいた方がいいでしょう。

●おまけ(1)

更新前にここにあったコンテンツの一部です。削除するのも勿体無い気がしましたのでここに掲載しておきます。
〜CPUリムーバを使わずにCPUを載せかえる〜

 やりかた、(注:このやり方でCPUやその他部品を壊したりしても一切責任はとりません。)
1、CPUとソケットのあいだには微妙なすき間があるのでそこに親指のツメをいれて、四辺すべてのすき間がが親指の爪の厚さにになるまで爪をいれて、CPUを浮かせる。
2、浮いたらマイナスドライバーを使って、四隅を少しずつ浮かせていきます。このときに片一方を浮かせすぎると、CPUの足が曲がるので注意します。
3、もうすぐ抜けるなと思ったら、爪で水平に抜きます。ドライバーで全部やろうとすると、最悪の場合一辺だけ、CPUの足が曲がってしまいます。
ただこのやり方は、3回ぐらいやるとCPUの足がだんだん曲がってきます。リムーバがあればそっちを使うのが懸命です。

●おまけ(2)

NetBSDパーティーションテーブル

まぁいまさらOld MacでNetBSDを使ってサーバをやろうと言う酔狂な方はいないと思います、一応私の場合を参考として載せて置きますのでこれから鯖をOld Mac + NetBSDに始められると言う酔狂な方はどうぞ。

    パーティーション(用途)
    容量
    使用率
    Quantum Lightning (総容量720MB、最終、NetBSD 1.6)
    Macintosh Volume
    80MB
    約50%
    /dev/sd0a (Root /)
    240MB
    約47%
    /dev/sd0b (swap)
    32MB
    /dev/sd0e (Mail spool)
    320MB
    Quantum Fireball (総容量1223MB、上を引き継いだもの、NetBSD 2.1)
    Macintosh Volume
    80MB
    約25%
    /dev/sd0a (Root /)
    320MB →496MB
    約38% →54%
    /dev/sd0b (swap)
    64MB
    /dev/sd0e (Mail spool)
    740MB →549MB
    HP(IBM OEM) DNES-309170(総容量9.1GB、NetBSD 3.0)
    Macintosh Volume
    80MB
    約25%
    /dev/sd0a(Root /)
    4290MB
    約10%
    /dev/sd0b(Swap)
    64MB
    /dev/sd0e(home)
    4032MB
    合計容量がおかしいのは1MBのカウントの仕方が1024KBと1000KB換算とが混じっているためです。インストールはKernelとbaseとetcの他Postfixで運用しています。インストールはKernelとbaseとetcとcompです。compを入れたらHDの容量が無くなってしまったので容量分けを改編しました。
     今のNetBSD2.0.2は新しいパッケージを配布していないため、もし鯖として運用する場合コンパイラは必須です。(まぁ、pkgsrcがあることはありますが1〜2GBのHDでは容量的に苦しいので・・・)
     kernel、base、etcのインストール直後の初期状態の使用容量は98MBですがnetbsd-INSTALL.tzgを使う場合、この他一時的ににダウンロードしたアーカイブを保存するために最低でも50〜60MB程、つまり160MB以上の容量が必要です。(2.1でも大きな変更はなし/3.0では必要な容量が増えました。)
    インストールと運用されているソフトウエア
    ソフト名 インストール元 説明
    Postfix *Src SMTPサーバです。
    Courier-IMAP *Src POP3/IMAP4サーバ
    Bash *Src 拡張Bシェル
    Vim Src テキストエディタ
    Colorls Pkg lsした時にカラー表示します。
    Perl Pkg スクリプト言語
    *Srcは最初はPackageを入れていましたが古くなり過ぎたのでソースから入れ直しました。運用していてもプリインストールされているものは省いています。

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