0、What is "TSV Exporter" ?
相変わらず物凄く限られた需要を満たすためだけにあるYuaiho Softwareですが、このソフトはID3EDSで使われる、TSV（タブ区切りテキスト）を作るための支援ソフトです。最近のMP3タグエディタはタグからファイル名を作るクセに逆（ファイル名からタグを作る）が出来る物は限り無く少ないのでコイツを作りました。尚、ID3EDSが無いと役に経ちません。またどんな感じのが出力されるかはこちらをどうぞ。
1、インストール、動作条件
適当な場所に解凍して下さい。いらなくなったらアプリケーションをゴミ箱に棄てて下さい。初期設定ファイル等は作りません。
2MB以上の空きメモリとOS9で動作します。CarbonではありませんのでOS XではClassicを起動しないと使えないかも知れません。またID3EDSが無いとあまり意味がありません。
2、使い方
まずタグをつけたいファイルをフォルダに準備します。この時に編集する予定のないMP3ファイルは取り除いておいて下さい。
TSV Exporterを起動します。
「Single：」はID3EDSでアルバム名となる所です。もしアルバムを編集するならばアルバム名を入れておくと楽かも知れません。
「Various Artists」はID3EDSでファイルごとに違うアーティスト名をつけたい時にTSVファイルに入れる文字列です。ここをこれ以外の文字列にするとArtistで個々に入れた物は無視され、ここに入れた文字列が優先されます。MP3の単品を処理したい場合はこのままにしておいて下さい。
TSV Exporterのリストボックス（青っぽくなっている所）にドラッグアンドドロップ（D＆D）します。
ドラッグアンドドロップするとMP3を自動的に判別しリストに入れていきます。
TSV ExpoterがMP3ファイルと判別するのは「ファイルタイプが『MPG3』か『Mp3』、もしくはファイルの末尾が『.mp3』であるもの」です。これ以外はMP3であっても認識されず無視されます。
ちなみにTSV Exporterにこの後で出力するファイルをD＆Dしても、今のところ何も起こりません。
フォルダを読み込み終わるとこのようにTitleにファイル名から『.mp3』を取ったものずらずらと並びます。
Aritistの最初の行をクリックすると編集可能になりますのでArtist名を順番に入れていって下さい。
尚、編集するごとにReturnキーを叩くと次の行に編集カーソルが移ります。
Titleも編集することが出来ます。31文字以上の文字の入力も出来ます。ただしID3 Ver1.0のタグは31文字までしか入らないので御注意下さい。
一番左のIDの列はID3EDSに持っていった時トラック番号になる部分です。このソフトは単品のMP3を扱う事を想定しているのでデフォルトでは空白になっていますが問題ありません。また入力するとちゃんと出力するファイルに反映されます。
書き終わったら出力します。出力されたファイルはID3EDSの作者さんが指定するフォーマットになっています。また出力されるファイルはテキストエディタで開く事が出来ます。
出力場所は任意で結構ですが出力したファイルをID3EDSにD＆Dすることになりますのでデスクトップがいいと思います。ただ、私のデスクトップはとても人に見せられないため、ここではフォルダに保存します。
ID3EDSのアイコンに先ほどのMP3が入ったフォルダをD＆DしてID3EDSを起動します。もしこのウインドウがあらわれない場合、ID3EDSの「ファイルリスト」から「ファイルリスト」を選ぶと出てきます。
出てきたら「タグバージョン」から「すべてのfileにverx.xのタグをつける」を選んで下さい。バージョンはどれでもちゃんと動作するので自分の普段使っているのをお好きにどうぞ。
ここで注意があります。TSV Expoterで出力後にTSV Expoterに読み込ませたフォルダや、このファイルリストの中のファイルを削除したり加えないで下さい。この順番が狂うと出力したファイルをD＆Dした時にファイルと、そのファイルにつける出力データがずれてしまって一致しなくなります。
またTSV Exporterでは読み込めたのにID3EDSで読み込めないファイルがあった場合はTSV Expoterが出力したファイルを開いて、その読めなかったファイルのファイル名がある行を選んで削除して下さい。何言ってるかわからない方は読めなかったファイルをフォルダから取り除いてもう一回出力からやり直しましょう。
ここまで終わったら先程出力したファイルをID3EDSのファイルリスト（青っぽい部分）にD＆Dして下さい。
その後任意のファイルを開くと、
このようになっています。あとは御自由に編集して下さい。ただ、この時点ではまだ保存されていないので、一度保存される事をお勧めします。尚、Trackの0はバージョン1.1の場合は保存すれば消えますが2.xだと0と書き込まれて保存されるので御注意を。
丁寧に説明したつもりなので一見煩雑な作業に見えますが、慣れるとID3EDSだけを使ってチマチマと入れるより2〜3割は早く作業を終わらせる事が出来ます。またファイル名からTitleのもとを作り出すのでファイル名がそのままTitleに入ったらなぁと常々思っている方には大変便利かと思われます。
3、2.0の新機能
CDからMP3を作る時、あまり音質の良くないiTunes内蔵エンコーダを使わずに他のリッピングソフトを使ってLame等でエンコードをかける人も要ると思います。（本当は自分が必要だったから作ったのですが）そのような人のためにも機能をアップさせました！
○機能メニュー
Yahoo！のCD情報：
起動した時に「Single：」と表示されている所にCDのレーベルナンバー（BMCV-4005とかPCCA-02180等の英文字-数字で構成されていて、ケースの背面に記述されている番号）を半角で打ち込んでからこのメニューを選ぶとYahoo！のアルバム情報がブラウザに表示されます。えっ？普通にケース見た方が速いですか？いやぁ、画面に表示させた方が見やすいと思いますよ。それにもともと特殊需要向けのソフトですしねぇ。リストの順にIDを付ける：
フォルダをリストボックスに放り込んでリストが出来た後、その順にID（トラックナンバー）を振ります。ID3EDSでも出来るのでやらなくてもやってもいい機能です。選択した行を削除：
もしリストに編集するつもりのないファイルが混ざっていた場合、これを選ぶとリストから消えます。
ただしここで削除した場合、フォルダからそのファイルを取り除くかID3EDSのリストからそのファイルを取り除いて行いとEXPORT.TSVをID3EDSに放り込んだ時順番がおかしくなります。○セル移動切り替え
1.0まではリターンキーを押すとArtistの列のみで入力する部分が動きましたが、2.0から任意のフィールドを動かす事ができるようになりました。切り替えたいフィールドを選ぶとそこに「○」が付いて選択された事を表します。尚、初期設定ファイルを作るのが面倒臭かったため設定は保存されません。
○31文字判定機能
v1.1のタグをメインで用いている人向けにTSVファイルを出力する際、リストボックスのTitle列だけは32文字以上の項目があるとアラートを出して通知します。Yuaihoが面倒くさがりなため、残念ながらオフには出来ません。また31文字以下の項目しか無いと出ません。尚、通知が出る以外は特に何も無いので、アラートが出ても作業は続行出来ます。
4、2.7の新機能
プログラミングは嫌いですが使いにくいソフトを使い続けるのは苦痛の極みなので、Yuaihoの欲望を満たすため、2.7にバージョンアップです（笑）。
○Yahoo！ミュージックからタイトルを無理矢理取得
起動した時に「Single：」と表示されている所にCDのレーベルナンバー（BMCV-4005とかPCCA-02180等の英文字-数字で構成されていて、ケースの背面に記述されている番号）を半角で打ち込んでからこのメニューを選ぶと、Yahooに登録されているAlbumやSingleであれば自動的に日本語のタイトルリストが出来上がります。リストの他に「Single：」の欄にアルバム（シングル）名が、「Various Aritists」の所にアーティスト名が自動的に入力されます。
※このメニューの利用上の御注意
プログラムソースが相変わらずいい加減なので必ず「インターネットに接続した状態」で選んで下さい。さもないとループから帰ってきません。また文字どおりHTMLからタイトルだけを無理矢理抜き出しているのでYahooのページの仕様が変わると使えなくなります。あと、ネット上にあるCD情報のトラック数とリストの行数が一致しないとエラー処理を書いていないため強制終了します。それと「”’．」は半角に、「，」は「, 」（カンマとスペース）に自動的に置き換えます。○CDTEXTとして保存
これは私個人は別に要らないのですが、公開用に作りました。これを選ぶとCDTEXT形式として出力されます。ただし言語ヘッダは「en」（英語）です。またCDに焼いての動作テストしていませんので御注意下さい。生成されたファイルはたぶんMacCDRでしか利用出来ません。○拡張31文字判定機能
v1.1のタグをメインで用いている人向けにTSVファイルを出力する際、リストボックスの中に32文字以上の項目があるとアラートを出して通知します。Yuaihoが面倒くさがりなため、残念ながらオフには出来ません。また31文字以下の項目しか無いと出ません。尚、通知が出る以外は特に何も無いので、アラートが出ても作業は続行出来ます。後、CDTEXTとして出力する場合は出ません。
4、配付について
このソフトはフリーウエアです。もともとYuaihoのデスクアクセサリ的なソフトなのでノンサポートとさせて頂きます。また利用される方は自己責任で御利用下さい。何か起きたとしてもYuaihoは責任を負いかねます。パッケージを改変して配付してはいけません。
5、テスト・開発環境
ここで紹介しているG4とRbとID3EDS1.1.2f5です。