各種設定


ここではVirtual PCの各種設定について扱っていきます。

 インストールまで無事に終わったら息つく暇も無く、次は各種設定です。気を抜かずにがんばりましょう。

1、メモリの割り当て

  VirtualPCはデフォルトで、22691KBのメモリが割り当てられています。これでWindows98を起動して、システムのプロパティを見ると、15MBになっているはずです。ただしビデオメモリも割り当ての割り当てによってもかわります。ですから下の表を参考にしてメモリの割り当てをして下さい。なおテスト条件は、OS9.0.2の日本語、仮想メモリオフ、メモリユーティリティなしの状態です。
 参考までに、Windows98はセーフモードで起動するには、最低4MB、ノーマルで起動するには、8MB必要です。これ以下にすると、起動しない等のトラブルが発生します。もちろん、環境にもよりますが。

メモリ早見表
ビデオメモリが1MBのときです。2MBにするとPCメモリが1MB減り、4MBにするとPCメモリが3MB減ります。

割り当てメモリ
PCメモリ
割り当てメモリ
PCメモリ
10.0MB
4.0MB
21.0MB
13.0MB
11.0MB
5.0MB
22.0MB
14.0MB
12.0MB
6.0MB
デフォルト
15.0MB
13.0MB
7.0MB
23.0MB
15.0MB
14.0MB
8.0MB
24.0MB
16.0MB
15.0MB
8.0MB
25.0MB
17.0MB
16.0MB
9.0MB
30.0MB
20.0MB
17.0MB
10.0MB
40.0MB
29.0MB
18.0MB
11.0MB
50.0MB
37.0MB
19.0MB
12.0MB
60.0MB
46.0MB
20.0MB
13.0MB
70.0MB
54.0MB
VPCは最高126MBのPCメモリをエミュできますが、私の環境では120MBも割り当てられません。

ちなみに私は、72MBを割り当てています。とりあえず、50MBほど割り当てておけば、まあ大抵のソフトは動きます。メモリを大量に持っている人は限界まで割り当てて、最強のVPCを作り上げましょう!。
 どーしてもメモリが足らんという人は最低でも19MBは割り当てましょう。ただしかなり不安定&遅いですけれども。尚仮想メモリでは大幅にスピードダウンします。

2、初期設定の説明

 Virtual PCの各種設定をかる〜く説明していきます。より詳しいことを知りたい方は、ユーザーズガイドの23ページからを目を皿にして読んで下さい。

<手順>

 Virtual PCをダブルクリックしてすぐにoptionkeyをおすか、起動後に、メニューから初期設定を選んで下さい。するとこの画面が出るはずです。

軽く説明しときますと、

1)Cドライブ
いわゆる起動ディスクです。Macで言えば起動後に右上にあらわれるものです。Dドライブと違い不可欠です。また一般的にシステムはこのディスクにインストールされます。ちなみにVPCでは2000MBまでエミュレートできます。もっとも、1GBあれば足りないことはありません。余裕のある方は2GBにしましょう。

2)Dドライブ
こちらは無くてもかまいません。HDの容量が足り無いと言う方は作らなくて結構です。ただ、作っておくと、バックアップやテンポラリ等に使えて結構便利じゃ無いかなと思います。こちらも2GBまでエミュレートできます。御自分のHDと相談してきめて下さい。

3)CD-ROM
CDーROMの設定です。特にいじる必要はありません。

4)フロッピー
フロッピーディスクドライブで起動できるようにするかと言う設定です。特に変更する必要は無いと思います。

5)共有フォルダ
MacとPCとのデータの共有に使います。のちのち説明していきます。

6)ビデオ
VRAMをエミュレートします。最大4MBまでエミュレートが可能です。MacのVRAMを使わずに割り当てメモリの中からエミュレートします。メモリに余裕がある方は4MBフルに割り当てましょう。メモリが足りない方は、やはり2MB割り当てておけば問題ないと思います。最高解像度はモニタに依存しますが、1600×1200までエミュレート可能です。最高解像度で表示している時の最高表示色は約32000色です。

7)サウンドカード
WindowsマシンにはMacのようにサウンド機能がはじめからついていないので、サウンドカードと言うのを付けて音を出すみたいです。ここではそのサウンドカードをエミュレートする様です。設定を変更する必要はとくにありません。(したい方はどうぞご勝手に。)

8)マウス
Windowsマシンはふつう2ボタンマウスを使います。(ホイールマウスとかもありますが。)しかし、Macは普通1ボタンしか無いのでもう一つのボタンを何のキーを押しながら出すと言うのかという設定です。shiftかControlどちらにするかというものです。好みの方を選んで下さい。尚Macで2ボタンマウスを使っていてもどちらかに設定しないとVirtual PC上でも2ボタンマウスとして認識されません。

9)キーボード
実を言うと作者はこの設定はよく分からないのです。

10)COMポート
Macで言えばプリンタポートやモデムポートに当たります。そのままCOM1はプリンタポート、COM2はモデムポートに割り当ててかまいません。G4やiMacのようにシリアルポートが無い場合はシリアル系のUSB機器を選択することもできます。USB-Serial変換アダプタについては作者は持っていないのでわかりません。

11)Ethernet
Ethernetカードをエミュレートします。説明書にかいてある通りIPを共有で問題はありません。

12)印刷
こちらも特に変更する必要はありません。ただ、セレクタでしっかりとMacのプリンタを設定しておきましょう。

13)USB
USB機器をエミュレートします。標準のiMacのキーボードやマウスは対象外です。私のマシンではこれにチェックを入れるとフリーズするので説明できません。

14)PCメモリ
最初に説明したものです。上の表を見てFinderでメモリを割り当てて下さい。

15)プロセッサ
MMX使用で問題はありません。よりパフォーマンスをあげたい方はプロセッサにアイドル時間を与えましょう。

無駄話)使えるはず?
作者はプリンタポートやモデムポートをもったPowerMacintoshがないので実験できないのですが、プリンタポートにWindowsとコンパチブル、あるいはWindows用のプリンタ(シリアルポート用)を繋いで、Windows用のプリンタドライバをWindowsに組み込んでポートをプリンタポートに設定したCOMポートに設定すれば動くんじゃ無いかなあ〜と作者は思います。もっともやってみないと分かりませんけど。

3、ハードディスクの準備

 では次はハードディスクを準備したいと思います。できるだけアクセススピードの速いHDにファイルを置くことをお勧めします。では次からは実際の手順です。

3-1、ハードディスクに十分な空きを持たせる。
 
「VPCのイメージを入れたら空き容量がKBになっちゃった」では非常に危険です。普段は何も使われていないように見える空き容量ですが、実はテンポラリファイルが置かれたり、ブラウザのキャッシュ等とユーザの知らぬ間に使われています。あと、システムが逝っちゃった時の新規インストールにもかなりの容量を使いますので、最低でも200MBは残しておいて下さい。

3-2、どこにイメージを置くかをきめる
 何時間もカスタマイズをしたイメージを「間違ってWipe Infoゴミ箱に放り込んだ」ではシャレになりません。できる限りVirtual PCフォルダにフォルダを作って、まとめて入れてしまいましょう。

3-3、実際にハードディスクを作る
 まずはVirtual PCをOptionキーを押しながら起動すると初期設定画面がですので、そこでCドライブをクリックして下さい。クリックしたら下のような画面になっているはずなので、ここで赤線に囲まれた「ハードディスクイメージ作成」をクリックします。


この画面ではなしになっていますが、本当はインストールしたイメージファイルが、なしのところにかかれていいます。

そうすると、下のような画面が出て来て、保存を促しますので、容量と保存場所をきめて保存します。


この画像では保存場所が「Hard Disks」になっていますが、これは私が勝手に作ったフォルダです。任意の場所に保存して下さい。

ドライブ名はなんだってかまいません。別に「ゲイツ死ね」とかでも起動します。あと、これはあくまでファイル名であって、Virtual PC上でのHDの名前ではありません。デフォルトでVirtual PC上のHDの名前はPc Diskです。ドライブサイズ(最大2000MB)とファイル名を決めたら、「作成」をクリックしてWindowsを閉じます。

この時間はこれで終了です。御苦労様です。次のステップに進んで下さい。
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