Coasterを使い倒そう.2
0、はじめに
ここではよりちょっと高度に使って行く方法を解説します。と言っても大したことは書いていないのでTIPs的に見て下さいね。
1、自動録音する。
コイツに出来て昼の歌謡曲に出来ないこと、それは自動録音です。Coasterの自動録音とは簡単に言うと『無音の部分に反応してそこで録音を止め、ファイルに分割したりする』ことです。“したりする”と言うのはしないで単に止めておくだけと言う設定にもできるのでそう書いただけです。
この機能を使えばあなた楽しくお仕事をしたりお出かけしたり大切な人とのひとときを過ごしている間に、Coasterがせっせと空白ごとにファイルをぶったぎりながら音を録音して、Macの前に戻ってくると巨大なAIFFファイルがフォルダに広がっているわけです。あるいは会議等で発言がある(音が出る度)度にそれを録音して行くと言う、まあ悪く言えば盗聴器的な使い方もできるわけです。いやはや、素晴らしい機能ですね。2、自動録音の仕組み編
自動の機構はこんな感じです。
(1):音が指定された時間より長く指定値より小さい状態になる
指定したポートから入ってくる音が設定した時間以上、設定した音量より小さいまま連続だとCoasterはそれを検知して録音を停止します。赤文字のところが分かりにくいと思いますのでより簡単に言うと、例えば20秒間120db以下で録音を止めるようにしていると21秒間無音が続いたりすると止まります。しかし10秒ごとに数秒だけ120db以下になったりする、言わば、『断続的に途切れる』場合は止まりません。止まらない場合は録音を継続します。
これをちゃんと理解しておかないと、カセットのデジタル化とかで曲ごとに切って自動録音をしたつもりがどこにも切れ目が無く、巨大なバイナリを前に唖然呆然とする憂き未来が待っています。(2):設定に応じて切断する
指定されたポートから入力されてくる音の大きさが設定を上回るまで録音を止めたままを維持します。当然ながらこの間は録音されていません。(3):音が指定値以上になるとプリロールをかけて録音再開
まず指定されたポートから入力されてくる音の大きさが設定を上回ると、ファイルを切るか、そのままの状態でプリロールをかけて録音を再開します。
ファイルを切ると言うのは要するに今まで録音してきたファイルを閉じて新しいファイルを作ってそこにデータを書き込んで行くと言うことです。そのままの状態と言うのは単に一時停止していたのをやめて録音を再開すると言うことです。ただAIFFは2048MB以上のファイルサイズには出来ないので注意が必要です。
プリロールはファイルの先端に指定された秒数分だけ無音部分を埋め込む機能です。なんのために開発・導入された機能だかはわかりませんが、とりあえず録音した曲が再生した瞬間突然始まるのはちょっとと言う場合に使えます。(4):(1)に戻る
そして再び(1)に戻って、停止するか、指定されたポートから音が出なくなるか、HDが一杯になるか、システムが凍るかマシンが落ちるか、1ファイル2048MBになるか、そうで無ければ物理的に録音不可能な状態になるまで延々と音をHDに刻み続けます。3、得意なシーンと苦手なシーン
見ていただいて分かったと思いますが自動録音は延々と音が流れている、音の流れ方には苦手です。
たとえば音楽番組や会議のように音の有る無しがキチッとわかるものは自動録音でこなすことが出来ますが、ざわめいたなかでの会議や民放ラジオのように切れ目があんまり無いかあっても短くて使い物にならない場合は苦手です。では、次は実際に見てみましょう。