G4のファンを交換する!(バラし編)
●ことのあらまし〜超高温の本体
2006年の1月の半ば、姿勢を直そうとG4(PowerMacG4 AGP Graphics・Sawtooth)のハンドルにつかまると、エラい熱くなっています。通常こんなところが熱くなるわけがありませんし、よく触ってみると筐体全体が死ぬほど熱いので、おそらく筐体内にある二つのファンファンのうち、どちらかが止まっているのでしょう。
そして、筐体を動かして電源を入れて電源のファンをよく見るとしっかり動いていません。ドライバーで無理やり動かそうとしても、固くて全然動きません。「あちゃー、死んだか!」
負荷は高くないにしろ、休みは1年に24時間もありませんからきっと寿命でしょう。このマシン、5年強ほぼ毎日動いていますから約48,000時間、ファンの寿命は50,000時間ほどですからまぁ良く動いたというレベルですね。
LC475ぐらいだったら放置しておくのですが、私のG4はCRESCEND/ST 1.8GHzを積んでいるので、放っておくと爆熱でコンデンサが妊娠して爆発しかねません。さっそく修理です。
●筐体をバラす準備
電源の状態を確認するためにG4をバラします。
電源ファンを直さなくても、電源やドライブを取り換える方は必須です。必要なもの
★六角レンチ
★プラスドライバー(大小2本)六角レンチは電源を外すために必要です。
全部100均で手に入ると思います。電動ドライバーがあると楽ちんですが、そんなもんある方はこんなトコ読まないでしょう。※5年保証をつけていたとしても、いまさら保証が残っている人もいないと思いますが、マニュアルに無い本体や電源の改造を行うと、販売店やAppleの修理・保証が受けられなくなります。
●ドライブを外す
筐体を開けます。
電源を外すためにはドライブを外す必要があります。従って、ドライブから外していきます。
ドライブを外すためにはフロントベゼルを外す必要があるのでフロントベゼルから外しましょう。
Fig1、Fig2 ↑反対側にツメはありません。 ↑ベゼルの構造です。ベゼルは左側のツメ(色が掛かっている)を軽くドライブ側に押してやると簡単に外れます。二つのベゼルは繋がっているので同時に外します。ツメの反対側は短いツメなので、勢い良く外したりしないかぎりは割れません。気にする必要はないと思います。
私のはZIPドライブ付きですが、ZIP以外のものでもたぶん構造は同じでしょう。
(fig3) ↑ネジは二つあります。ベゼルを取るとドライブが露出します。ネジが二つあるのでこのネジを外すとドライブを取ることが出来ます(fig3の薄い緑の部分)。
ドライブは(fig3から見て)手前に引きだします。写真はありませんが、引きだすときに電源ケーブルとIDEケーブルを抜く必要があります。
ケーブルは、手袋をして抜いた方がベターです。ZIPの電源ケーブルは特に固いので、抜くときに力が必要です。しかし力を入れすぎると抜けたときに、電源に手の甲が当たって憂き思いをします。なのでPCの自作改造に慣れていない方は、手袋(軍手)をして作業することをお勧めします。
まぁ、自作や改造をしてて、手を打つのに慣れている方は問題ありませんが(笑)。ドライブを換装する場合は、ドライブを取り外した後、ドライブを固定しているネジ4本を外せば交換できます。
しかし、ここでは換装がメインではないのでドライブが無事外すことが出来たら、次は電源を外します。●電源を外す
PCの自作・改造なんかしてないのにも関わらず、上の作業を手袋なし・ノーガードでやった方は間違いなく手に傷が付いていることでしょう。まぁ、ぶつけてたら傷が無くても痛いかもしれませんが。
さて、ドライブを外したら、次は電源を外します。電源は六角ネジ3本とプラスネジ2本で止まっているのでこれらを外します。
(fig4) (fig5) ↑1つ目は電源ファンの上 ↑もう2つは電源コネクタの付近にあります。これを外したら今度は中の留め金を外します。(fig6)の写真で直接見えるのは(薄い紫の円のところの)1本ですが、側面の矢印→の部分にもう一本あるので、ドライブを外した所から手を突っ込んで外します。
(fig6) (fig7) ↑2ヶ所あります。 ↑電源ケーブルを外すのをお忘れなく。外したら、ドライブ類と(fig7)にあるようなマザーボード(ロジックボード)への電源ケーブルを外して、(fig6)のファンの横のポケット(トンネル)からケーブルを抜きます。
真ん中と左側(リセットスイッチ・スピーカ側)のドライブ搭載箇所に、ドライブを2段積みしている場合(要するに左と右で2台づつ積んでる場合)ポケットから抜くことが出来ないので、2段している場合は真ん中を外します。※電源を外す前にグラフィックカードや増設カードを外すことをお勧めします。
外したら、セキュリティロックポートを引きながら電源を外します。えっと、引かないといつまで経っても外せません。
(fig8)がセキュリティロックポートです。もしかしたらセキュリティロックポートと言う名前じゃ無いかもしれませんが、ここではそう呼ぶことにします。
(fig8) (fig9) ↑赤い部分がセキュリティロックポートです。 ↑取り外した電源です。
奥に見えるのは取り外したドライブです。さて、電源も取り出せたことですし、次は中を確認してみることにします。