MP3へエンコ〜ド

出来たAIFFファイルをエンコードして行きます。

 さあいよいよエンコードです。このセクションではCDから吸い取って作ったAIFFをMP3にエンコードします。これで始めてMP3ができるわけです。
 エンコードって何?と思っている方もいるかも知れません。エンコードとは命令や数を符号に置き換えることを言うらしいです。なんじゃそりゃ?という感じですが、このページを作っている作者にも良くわかりませんので、ここではエンコードは変換と考えることにしましょう。ちなみにMP3からAIFFを作ることをデコードと言うらしいです。

1、必要なモノ
 まずは必要な物です。
▲PowerMacintosh
▲エンコーダ
▲暇つぶしの道具、作業

 まずPowerMacintoshですが、エンコーダの中に68KMacで動く物は私が知っている限りはありません(デコーダはあるみたいですが)。ですから68KMacユーザの方は残念ながらMP3を作ることが出来ません。取りあえずPowerMacintoshを用意して下さい。当然速ければ速いほど速くエンコードが完了します。
 エンコーダ、つまり符号機ですね。意味わかりませんけど。まあ変換ソフトだと思って下さい。こかこ〜だが有名ですが、ほかにもMp3 EncoderやBlade Encというソフトもあります。
 暇つぶしの道具、作業というのはエンコード中にやるヒマつぶしです。別にエンコード中は何も出来無いと言うわけでありませんが、エンコード中に作業をしてもエンコードに時間がかかるだけです。なにか暇つぶしになるような物を用意しておくと良いでしょう。

2、エンコードする
 ここまで準備が整ったらエンコードを開始します。ほとんどのソフトはAIFFファイルをエンコーダのアイコンにDrag&Dropするのが基本です。複数一気にやりたければ、Shiftでファイルを複数選択してやれば飛び飛びだろうと連続だろうがエンコードできます。

3、ビットレートについて
 ビットレート、私には良くわかりません。たぶん1秒間に転送するビット数だと思います。128Kbpsと言うと1秒間に128Kbit(16KB)処理されることになります。小さいより大きい方が音質は良くなりますが、あまり大きくしても意味がありません。大体128kbpsがCD並の音質でそれなりの音質で保存やMP3プレーヤに入れるのにちょうどいいサイズだと思います。こだわるなら好きなようにして下さい。ちなみにエンコードするとファイルのサイズはビットレート×曲の秒数になりますので、これ以上のハードディスクの空き容量が必要です。
例:5分の曲で128Kbpsなら(128kbps=約16KB/秒)×(5分=300秒)=16×300=4800KB≒4.8MBで概算で大体4.8MBぐらいになります。

4、Encoder別エンコード
 ではEncoder別に見ていきましょう。また前回と同じように表を作ってみましたのでそちらも一緒に参考にして下さい。

可変ビットレート:可変ビットレートのMP3が作れるかどうかです。

クリエータの設定:自分の好きなプレーヤのクリエータに変更してエンコードできるかどうかです。

保存場所の指定:保存場所を指定してエンコードができるかどうかです。

モードの設定:ステレオやモノラル等を変更できるかどうかです。

バックグラウンドへの負担:バックグラウンドでエンコードさせた時、CPUの占有率が大きいかどうかです。

特種能力:特質な能力です。

●Blade Enc

可変ビットレート:可

クリエータの設定:不可

保存場所の指定:可

モードの設定:可

バックグラウンドへの負担:変更が可能

特種能力:なし

このソフトの作者さんはTord Janssonと言う方です。ダブルクリックすると、ファイルを選ぶように言われます。ビットレートを設定するならここでキャンセルを押して下さい。ここでAIFFファイルかWAVEファイルを選ぶとエンコードが始まります。まとめてエンコードする場合はまとめてBlade EncのフォルダにDrag&Dropして下さい。オプション(設定)はここでも変更できます。また下のOutput Dirをチェックしておくとエンコードしたファイルを置く場所を指定することが出来ます。

☆バックグラウンドのスピード
 このソフトはバックグラウンドでの、CPU負担を設定することが出来ます。「Back Ground Friendliness」で設定できます。デフォルトではLazyです。Lazy→Polite→Cooperative→Selfish→Turannicalの順にエンコードにCPUの処理が割かれ、他の操作が重たくなります。

 私がわかる範囲での各項目の説明です。Quit after encording:エンコード終了時にアプリも終了するかどうか/Delete source files:ソースファイル(エンコードの元となるAIFF若しくはWAVE)をエンコード後に削除するかどうか/Background Friendliness:上を参照されたし/Bitrate:ビットレートを設定します。128kbpsが妥当儺と思います。/Quiet、CRC、Copy、Swap、Private:良くわかりません/Mono、Left mono、Right mono:たぶんモノラルのことでしょうが、Monoはどちらのモノラルかは不明です/Output directry:出力先ディレクトリを指定します。

★作業の手順
 簡単すぎてアホらしいのですが、説明いたします。
 まずこのアプリケーションにエンコードしたいファイルをDrag&Dropします。Drag&Dropすると設定ウインドウ(図1)がでてくるので自分の好みに設定します。設定したらOKをクリックして下さい。
 あとはぼっーとしていれば処理は終っています。やってらんねーぜと言う方は別の作業をやっていて下さい。尚、エンコード中にMacが落ちると終ったとこまで出力されます。(つまり7曲目をエンコード中に落ちたら6曲目まで出力されます。)


↑上と同じファイルです。


これがエンコード中の画面です。
「Encoding」はエンコードしているファイルをフルパスで表示しています。
「Input」はソースファイルの状態を表しています。
「Output」はエンコード後のファイルの状態を表しています。

●Mp3 Encorder

可変ビットレート:不可

クリエータの設定:不可

保存場所の指定:不可

モードの設定:モノラル、音質のみ

バックグラウンドへの負担:非常に大きい

特種能力:なし

Mp3 Encorderです。ここで紹介するソフトの中では一番シンプルだと思います。作者さんはJohan Lindvaと言う方です。またこのソフトを動作させるにはMacromediaの「SWA Export Xtra」と言うファイルが必要です。まずはこれを落としてきてから動作させましょう。

☆設定
 表だけ見るとかなりしょぼいです。しかし設定は非常に簡単です。
 設定の開き方ですが、アプリケーションをダブルクリックして下さい(AIFFをDrag&Dropしないで単独で起動させます)。開くと初期設定が出てくるので設定します。設定が終ったらOKをクリックして下さい。設定が保存され、アプリケーションが自動的に終了します。


「KBps」:ビットレートの設定
「Higher Quality」:高品質にエンコードを仕上げます。但し時間がかかります。
「Always mono」:モノラルで出力します(たぶん)。
OKを押すと設定が保存されMp3 Encoderが終了します。


↑エンコード中の画面です。
「Proccessing」は現在エンコード中のファイル(注:↑タイトルと中身は違います)。
「Time left」は残り時間です。
「Suspend」はエンコードを一時停止します。
「Stop」はエンコードをキャンセルします。

 尚、このソフト、CPU占有率が非常に高くエンコード中は他の作業なんかマトモに出来ません。ゆっくりお茶を飲むなり、別のマシンでダウンロードに興じるなり、寝るなり終るまで待っている方がいいと想います。そのかわり、音質はフリーウェアの中では最高らしいです。(私には良くわかりませんが・・・)

●こかこ〜だ

可変ビットレート:可能

クリエータの設定:可能

保存場所の指定:可能

モードの設定:可能

バックグラウンドへの負担:小さい

特種能力:CDからいきなりMP3作成

CDリップの性能

Fat:PowerPC ONLY

名前保存:不可

QuickTime:必須

CDDB反映:不可

まとめてリップ:可能

使い勝手:CD Audio Importerと同じ

とびとびリップ:可能

再生リップ:可能

連続リップ:可能

特種能力:CDからいきなりMP3作成

 国産エンコーダのこかこ〜だです。スピードは三つの中で最高速を誇り、なおかついきなりCDからMP3にエンコード可能(実際には一旦AIFFにしています)という優れたエンコーダです。また、上の二つと違って日本語なので安心して使うことができると思います。

☆設定
 実際にこかこ〜だを落として、その中のRead meを読んで下さい。私がヘタな文章を書くよりも遥かに詳しく、わかりやすく書かれています。読んでもわからんと言う人は私がここで書いてもわからないと思います。(だからここでは書きません。)

★エンコード
 エンコードは簡単です。
1、単一ファイルをエンコードする
こかこ〜だにエンコードしたいAIFFファイルをDrag&Dropするか、「ファイル」から「ファイルをエンコ〜ド」を選択してエンコードしたいファイルを選択して下さい。エンコードを開始して、設定されたフォルダに出力されます。
2、フォルダをまとめてエンコードする
こかこ〜だにエンコードしたいAIFFが入ったフォルダ(余計なものが入っていても動きます)をDrag&Dropするか、「ファイル」から「フォルダをエンコ〜ド」を選択してフォルダを選択して下さい。
3、フォルダに入っていない複数のファイルをエンコードする
こかこ〜だにその複数のファイルをDrag&Dropして下さい。
4、CDから直接MP3を作る
こかこ〜だにオーディオCDの中の、「トラック X」というファイルをエンコードしたいトラック分をDrag&Dropして下さい。

 Read meにもありますが、このソフトはcaps lockをオンにするとCPUを完全に占有してエンコードします。パワーが無いマシンはこう言ったモノを使ってできるだけ時間を短縮しましょう。
 caps lockをオンにしていると何もできませんが、切ると出来るようになります。オンにしてやる時は何かヒマ潰しの類いを持ってきてやりましょう。

●DropMP3 PPC

可変ビットレート:可能

クリエータの設定:不可

保存場所の指定:不可

モードの設定:モノ、ステレオ、音質のみ

バックグラウンドへの負担:バックグラウンド動作不可

特種能力:特にこれと言ったのは無し。

エンコードエンジンにLAMEを使用した高性能、高負荷なエンコーダです。簡素なウインドウに作るのが面倒臭いので手間を省いたとしか思えないメニュー項目ですが、実に様々なオプションを指定出来ます。ただ、バックグラウンド作業が出来ない、つまりCPUを占有してエンコードをするため(こかこーだのようにCaps lock等での切り換えは出来ない)、作業しながらエンコードやネットワークツールを後ろで動かしながらエンコードと言う行為はできません(Hotlineは別ですが・・・)。それが難点と言えば難点です。(2005年02月09日加筆)

★エンコード
 やり方は簡単です。エンコードしたいAIFFが入ったフォルダかエンコードしたいファイルをこのソフトのアイコンにドラッグアンドドロップするか、このソフトを普通に起動して表れたウインドウにドラッグアンドドロップするだけです。もしくは「File」メニューから選んでもOKです。


↑起動すると出てくるウインドウ

 これでエンコードは終わりです。あなたのハードディスクにはソースファイル(AIFF)があると思いますが、特に必要なわけでは無いので捨ててしまっても構いません。次は再生です。

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