CDから音を吸い取ろう
ここではMP3について説明して行きます。

0、始めに
 ここではMP3の色々について説明して行きたいと思います。
 MP3ファイルはCDから音を吸い取って→吸い取ったファイルをMP3に変換と言う手順で作って行きます。ここではその吸い取る行程について説明して行きます。

1、MP3って?
 簡単に書くとMPEG 1 Audio Layer 3の略です。何それって思う方もいるかも知れませんが、ここでは説明致しません。説明するとボロがいっぱい出てきます(もうでてるって)。とはいえ、一応適当でもいいから書いておかないと完全手抜きページになってしまうので適当に書いておくと、MP3は小さい容量でCD並の音質が得られると言う特徴があります。
 AIFFやWAVE(Windowsの標準のサウンド形式。AIFFと良く似ています)でCD並の音質でCDをハードディスクに入れると1分当たり10MBぐらいになってしまいます。現在数十ギガバイトのHDが主流になっているとは言え、50MB、60MBの曲をガンガン入れていくとハードディスクの容量はあっという間にカラになってしまいます。しかしMP3にすると1分当たり1MB程で非常にコンパクトです。しかしそれでいて音質はCD並という素晴らしい物です(注:AIFF→MP3とするときに若干品質は落ちています)。またコンパクトなので流通に非常に優れています。

2、ではMP3を作ってみましょう
 まず、CDからAIFFファイルを作ります。これをリップと言います。CDの中身はドラッグ&ドロップでコピーすることは出来ないので中身を吸い取るソフトを使ってリップと言う行為をする必要があります。リップは68Kマシンでも十分に出来ます。当然搭載するドライブは高速な方が早く出来上がります。では早速作ってみましょう。
必要な物
CDドライブ搭載のMacintosh(外付けでも大丈夫です。)
分数×10MB程度のハードディスクの空き
QuickTime
リップ用ソフト

リップ用ソフト各種:Audio CD Importer、CD Audipo Importer、QuickTime Player(ムービープレーヤ)、Coaster、こかこ〜だ
当然、全部フリーウエアです。作者さんに感謝して使って下さい。というかシェアウエアまで書くとキリがないのでフリーウエアしか紹介しないのです。

それともう一つ。日本人は優柔不断な人が多いとも言われています。これだけ紹介するとどのソフトを使えば良いか迷うかも知れません。ですから下の様な表を独断と偏見で作りましたので、参考にして下さい。(注:私の環境でこうだったと言うわけでこのページを見ている方の環境でそうなるとは限りません。)

表の見方

Fat:68Kアプリか、PowerPCアプリかFat Binaryかどうかです。

名前保存:リップ時に任意に名前を付けて保存出来るかどうかです。

QuickTime:QuickTimeが必要かどうかです。

CDDB反映CDDBというCDのデータベースが繁栄されるかどうかです。これがあると名前による管理が楽になります

まとめてリップ:何曲かまとめてリップ出来るかどうかです。

使い勝手:使い勝手です。私の独断と偏見に基づいて書いているため、人によってその感覚は変わります。

とびとびリップ:1曲目、25曲目、45曲目と言った具合にとびとびでリップ出来るかどうかです。

再生リップ:CDを再生しながらリップ出来るかどうかです。

連続リップ:1,2,3,4曲目と言った具合に連続でリップ出来るかどうかです。

特種能力:特記事項です。

では早速使い方に移っていきましょう。

●QuickTime Player

Fat:可(ただしバージョンが高い物は68K不可)

名前保存:可

QuickTime:言う間でも無く必要

CDDB反映:不可

まとめてリップ:不可/全バージョン(Compatible;バカ;論外)

使い勝手:最悪

とびとびリップ:---

再生リップ:可

連続リップ:---

特種能力:なし

まずは純正のQuickTimeプレーヤです。68Kでもガンガン動きます。家に良い環境が無いと言う場合は一番手軽なのですが、使い勝手は非常に悪い代物です。シングルCDならともかくこれでアルバムをリップしていたらいつまで立っても終わらないでしょう。

★使い方
 まずQuickTime Playerを起動して下さい。起動したら「ファイル」から「ムービーを開く」を選択します。選択する物はCD内の「トラックX」というものです。選択して「変換」を選択して、保存先を選択して「保存」をクリックするとインポート(リップと同じ意味でとって下さい)を始めます。下に画像付きで説明致しますので参考にして下さい。


「ムービーを開く」選択


インポートしたいトラックを選択します。複数変換は出来ません。


ここで保存をクリックするとインポートが始まります。
バージョンによって、表示が異なりますが、ムービーを開いて、トラックを選んで、保存すると言う行程は同じです。

インポートが終わると保存したフォルダに保存した名前でAIFFの数十メガバイトぐらいのファイルが出来ています。ダブルクリックすれば聞くことが出来ます。これをMP3に変換するわけです。
 これでQuickTime PlayerによるCDからハードディスクへのインポートは終わりです。一曲ずつしか出来ないのでこれが一番良いんだと言う方以外はあまりお勧めできません。

●Audio CD Importer

Fat:Power PC ONLY

名前保存:不可

QuickTime:必要

CDDB反映:不可

まとめてリップ:可

使い勝手:Good

とびとびリップ:可

再生リップ:可能

連続リップ:可

特種能力:(注;メールウエア)

 このソフトは上のQuickTime Playerの機能を自動化したような物です。アプリケーション自身は6KB程しかありませんが、表を見ていただければわかるように非常に優れています。メールウエアなのでもし気に入ったら作者にメールを送ってあげましょう。Power PC 専用なので、68Kで稼動させるとタイプ192エラーが出て動きません。

★使い方
 簡単なので説明したくありません。オーディオCDの中を開いてこのアプリケーションにDrag&Dropをして、保存先を指定するだけでOKです。複数の曲を一気にリップしたい場合はShiftを押しながらインポートしたい曲を選択してそれをAudio CD ImporterにDrag&Dropすれば一気に出来ます。
 このソフト、上のソフトのエンジンを使っているためインポート中は中止以外の操作は出来ません。ヒマなときにやって下さい。
 このソフトも上のソフトと同様にインポートした後のファイルをダブルクリックするとQuickTime Playerで再生することが出来ます。

●CD Audio Importer

Fat:Fat Binary

名前保存:可

QuickTime:不必要

CDDB反映:反映

まとめてリップ:可

使い勝手:良い、楽

とびとびリップ:不可

再生リップ:不可

連続リップ:可

特種能力:バックグラウンドインポート

 CD Audio Importerです。一つ上のソフトと名前は似ていますが全然別物です。作者は松原 卓二さんと言う方です。最新バージョンで無いと最新の機種でうまく動かない様です。あと、外部ドライブでもうまく動かない様です。

 他のソフトと違ってバックグラウンドで操作でき、なおかつ一個一個名前を付けて保存することが出来ます。CDDBによって自動的に名前をつけられた場合でも対応できるためいちいちリストを見ながら入力する手間が省けます。またCDの性能をフルに引き出してインポートすることが出来ます。68Kでも動くため68Kでインポートして暇な時に高速なPPCマシンに送ることも出来ます。

★★★設定
 このソフトは取り込みのスピードが設定できます。「初めにお読み下さい」にもありますがHi SpeedモードとSafeモードと言うのがあってHi speedはCDドライブの最高速で、Safeモードは等倍速でインポートをします。他人のディスク等で後々焼き焼きするつもりなら等倍速でインポートしましょう。最高速で行うと取り込み精度が落ちるみたいです。(とはいえほとんどわからないのでこだわらない限り最高速で取り込みましょう。)

★★CDDBについて
 このソフトはApple CDオーディオプレーヤのCD Remote Programsに対応している様です。ですからCDDBからデータベースを取ってきて名前のついた状態で保存してやれば後々名前をつける手間が無く、滅茶苦茶楽になります。CDDBを扱えるソフトはいくつかありますが、私はiTunesを利用しています。もちろんそのまんまの名前(track1とという無機質名前)で大丈夫という方は不要です。

★使い方
 これも非常に簡単です。まずCDをドライブに入れて、CD Audio Importerをダブルクリックします。CDが入っているとウインドウにリストが表れます。表れたらインポートしたい曲を選んで「Import」のボタンをクリックして保存先を指定します。では画像付きで見ていきましょう。


↑設定です。等倍速でリップする場合はSafe mode、
最高速度で取り込む場合はHi-speed modeを選択して下さい。


↑メインウインドウです。これはCDプレーヤとしても使えます。


↑CDDBが反映されている状態です。
実を言うと初期設定のCD Remote Programsの中身が反映されているのです。
この状態でも操作に変化はありません。


↑まずリップする曲を選択します。
複数選択は「Shift」を押しながらやって下さい。
とびとび(1、4、7と行った具合)には選べません。


↑選択したらImportをクリックします。


↑名前を付けて保存します。AIFFの拡張子はあっても無くてもどーでも良いです。
数が多い場合、デスクトップにまき散らすより専用のフォルダを作った方が良いと思います。
保存をクリックするとインポートを開始します。


↑キャンセルを押すとインポートがキャンセルされます。ただし、
インポートされた最後のファイルまで保存されています。
上が全体の、下がその曲のプログレスバーです。


↑終ったら「Quit」で終了します。

これでCD Audio Importerのインポート手順は終わりです。
ちなみにこのソフトでインポートして出来たファイルはダブルクリックしても再生しませんので、再生する場合はクリエータを再生できるプレーヤのクリエータに書き換えるか、(AIFFを)再生できるプレーヤ(Sound AppやQuickTime Player、ムービープレーヤー等)にDrag&Dropして下さい。
 あと、余計なことですが、CDDBはコピーディスクではうまく動きません。マスターディスクを使って下さい。

●Coaster

Fat:最新バージョンはPowerPC ONLY

名前保存:可

QuickTime

CDDB反映:---

まとめてリップ:---

使い勝手:他のソフトを使ったことが無いので不明

とびとびリップ:---

再生リップ:可

連続リップ:---

特種能力

 さて、Coasterです。このページを注意深く見て下さっている方はわかるかと思いますが、表がなんか違います。リップのところなんか全部線が引いてあります。なぜかと言いますとこのソフトはCDから音をリップするのでは無く、カセット等のアナログ機器からサウンド入力ポートを通じて音を取り込むことができるからです。
 あまりおていある所を見かけませんが、探せば見つかります。もし見つからなければここから探して、落としてきて下さい。尚、起動すると日本語部分が文字化けするので気になる方はFont Patchin'を使ってフォントをOsakaに指定して下さい。
 ちなみにこのソフト、データハウスの「コンピュータ悪のマニュアル3」のCDに収録されているので(というかここに収録されていたので存在を知った)、持っている方はそこから取ってきて下さい。そこに収録されているバージョンは68Kでも動きます。

★★★必要な物
 上のセクションとは違って必要な物があります。
▲インポートしたい曲の入ったメディア(レコード、カセット等)
▲インポートしたいメディアプレーヤ(カセットプレーヤ等)
▲接続ケーブル
▲変換プラグ
 
まずインポートしたい曲が入ったメディアは当然必要です。音がなれば取りあえず大丈夫ですが、初めからノイズ等で音が汚い物はインポートしてデジタルミュージックにしてもきれいになりません。次にインポートしたいメディアプレーヤです。巨大なデッキでもポータブルでもウォークマンでも結構ですが、ヘッドフォーン端子があるときれいに取り込めると思います。
 接続ケーブルは電器屋に売っているので買ってきて下さい。場所にもよりますが1000円あれば買うことができると思います。出力する機器がモノラルで、入力機器がステレオならステレオ←→モノラルのやつを買ってくるとステレオ(モノラルが両方のスピーカから出てくるだけですが)で取り込むことが出来ます。私はオーディオは良くわからないので自分の持っている機器の特性を理解してそれに合ったケーブルを購入して下さい。尚、Macはミニジャックとか言うプラグを使っているので既存のケーブルが太すぎて刺さらない場合は変換プラグを購入する必要があります。
 尚他にCD並の音質で取り込むにはマシン本体が16Bit、ステレオ、44.100KHzの取込み性能を持っている必要があります。一部のマシン(主に68K)は持っていないので御注意下さい。
注:詳しく無いのでケーブルや機器について質問をしないで下さい。

★★使ってみる
 早速使ってみたいと思います。まずソフトをダブルクリックして下さい。たぶんダブルクリックしてもメニューが表示されるだけです。そしたら、メニューの「File」から「Record to File」を選択して下さい。選択するとウインドウが開きます。
 開いたらポップアップメニューをいじります。Input Sourceは自分の再生機器に繋いでいるポート(端子)、Sample Rateは44100、Sample Sizeは16、ChannelはStreoにしておけば問題は無いと思います。尚Sample Rate、Sample Size、Channelはそれぞれを半分にすると半分にする度に一度に記憶できる分数がのび、品質が半分になります。(半分にする度とは、例えばSample Rateを半分にすると記憶できる分数が2倍になり、Sample Sizeを半分にすると記憶できる分数がさらに2倍になると言う意味です。)

 まず画面の解説ですが、いじるのはInput Gainです。まあこれは録音レベルです。Link L.Rと言うのは右と左のレベルを一緒に調節すると言う意味です。どれくらいが良いかは横のレベルメータを見て決めて下さい。録音ボタンを押さないで再生機器を再生してもレベルが表示されます。まあ0.98から1.02の間になるように調節するとちょうど良くなると思います。AGCは良くわかりません。
 Recording DestinationのFolderは保存先です。Creater Codeは録音した後、再生するプレーヤのクリエータを入れます、QuickTime Playerなら「TVOD」です。Same Asをクリックして再生したいプレーヤを選択するとそのクリエータがフィールドに入ります。
 あとはボタンをクリックして録音開始です。Remainingは録音できる残り時間、Elapsedは経過時間です。録音した後にSaveをクリックして保存名を入力すると保存され、やっぱりやーめたと言うならDeleteをクリックして下さい。

 これでCD(アナログ再生機器)からのインポート(リップ)は終了です。ここで出来たAIFFファイルをMP3に変換していくのです。取りあえず、ここでやっておくべきことは、インポートした曲が音飛びしていないかプレーヤで確認してください。特に問題が無い場合は次へ行きましょう。

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