米国時間だと明後日の06/15にIEことInternet Explorerが27年の歴史に幕を下ろすようですね。
私はあんまりIEを使っていなかったので強い思い入れはありませんが、初めて使ったWebブラウザはIEでしたし、IE4でOSに組み込まれたActive Desktopは結構な衝撃だった記憶があります。
あんまり使ってなかったのは、レンダリング遅いのとウイルスの感染リスクが高いが嫌だったから避けていたと言う感じですね。昔は割とアンチMSでしたが、その割にMac 版のIEは割と普通に使っていました。
最初のレンダリングの遅さは下記に示すとおりジョークにもなってます。
What are we? BROWSERS! 「我々は何(者)だ?」「(Web)ブラウザだ!」 What do we want? MORE SPEED! 「我々が欲しいのは何だ?」「(もっと速い)スピードだ!」 And when do we want it? RIGHT NOW!!! 「それが欲しいのはいつだ?」「今すぐだ!!!」 Browsers! IE:「ブラウザだ!」
上記の風刺はそもそもWhat are weっていうミームがあって、その派生らしく画像がいくつかあります。私は貼ってる画像が1番好きですね。全て終わった残念な雰囲気の中、IEが思い出しかのようにBrowsers!って言ってるニヒルな感じがたまらないです。
まぁそんな感じでIEが消えること自体はそんな感じでそれほど感慨深いわけでもありませんが、レンダリングエンジンのモノカルチャー化が一層進むのはやや懸念を感じます。
IEはTridentというレンダリングエンジンを使ってます。
他のエンジンとしてはChrome系が「Blink」、FireFoxは「Gecko」、Safariの「WebKit」があります。というかマイナーなヤツや何使ってんだかわからないのを除くとこれでほぼ全部です。
このうちIEが開発終了になることでTridentという独立派閥が丸ごと消えることになります。後継のChrominum EdgeはChrome系なのでBlinkですね。
Trident派閥が消えると、世の中のレンダリングエンジンは大勢としてはGecko系とWebKit系、Blink系のほぼ3種類しか残らないというかなり寡占化が進む状態になります。
ちなみにこの中でシェア大きいのはBlink系ですね。
レンダリングエンジンの減少はサイト作る側としては考慮するブラウザが減るメリットはあります。ただ、競争が無い状態はユーザにはあまりメリットがあるとは思えませんね。
寡占化が進んでもこのまま1社に寡占化が進むと、かつてIE6であったように独自仕様が蔓延る下地になるリスクを孕んでるなーと感じます。
現状のGoogleはMSほどはエゲツない感じではありませんが、目指してるところはそんなに変わらない気もしますしね。
どうでもいいですが、私はNetscapeからのMozilla派です。どっちも昔は一世を風靡してたんですけどねぇ。